2003年1月 - レイアウトビューアLAVISバージョン2.5のリリース開始
TOOL株式会社は自社開発の次世代レイアウトビューアLAVIS(レイヴィス) のバージョン2.5.0のリリースを開始しました。 LAVISは大規模なLSIレイアウトデータを超高速表示する、 マルチフォーマット対応のレイアウトビューアです。 2001年9月のリリース以来、既に複数の大手デバイスメーカ等に採用され、 不可欠なツールとして利用されています。
今回、更に機能強化を図り、バージョン2.5.0としてリリースしました。 バージョン2.0.0以降で強化された主な機能について解説します。
協調分散環境のサポート
- リモートビューア
- マーカ機能
リモートビューアは、Webブラウザを利用することにより、 遠隔地から複数の人がインターネットを介して、 同じデータの同じ位置を同時にビューイングすることを可能とします。 クライアント側からも表示範囲の移動やマーカ挿入ができ、 操作結果を共有することができます。 またコマンドウィンドウを介してチャットも行えます。 いちいち、データや画面イメージを送る必要がなく、 あたかも隣に座って一緒にビューイングしているかのように使うことができます。 これにより、これからますます求められる協調分散環境を構築でき、 作業効率を大幅に上げることができます。
任意の図形、テキスト等のマーカを入力したり、セーブすることができるようになりました。 座標値指定入力が可能であることから、色々な応用もできます。 図形種別としては点、矩形、多角形、円、楕円、フリーハンド、テキスト等があり、 塗りつぶし指定、色指定など豊富なバリエーションが用意されています。 リモートビューアと組み合わせて注目点を伝えたり、 検査位置にマークを入れたりと多彩な場面で利用することができます。
GDS対応の強化
表示情報の追加や表示速度の改善を行いました。 特にOPC出力等のセル数の多い(数万個を超えるような)データの読み込み時間、 表示時間が約1/2になり、大規模データでの性能が大幅に向上しました。 また、Solaris 64bit multiCPU環境での性能も改善され、約2.5倍まで性能が向上しました。 その他にもプロパティ対応、制限の拡張等の機能強化を行い、 設計環境でのパフォーマンスが更に向上しました。マスク生成工程のサポート強化
- 対応ファイルフォーマットの拡張
- EBデータ情報表示機能の強化
- VSB11読み込み性能向上
JEOL52V3.1、HL7000等、最新のEBフォーマットに対応しました。 またVSB11-JOBファイルにも対応しました。 これにより、現在実際に利用されている全てのEBフォーマット、 JOBフォーマットがカバーされました。
ショットランク、露光時間等の表示が可能になりました。 また、EB分割枠(セグメント/ストライプ/フィールド/SSF)の表示が可能になりました。
VSB11フォーマットのファイル読み込み時間が大幅に改善され、約1/10に短縮しました。
他ツールとの連携強化、拡張機能
LAVISのもつ強力なコマンドスクリプトやユーザカスタマイズ機能を利用して、 特定用途への拡張機能を用意しました。 更にLAVISから他ツールをキックすることにより、 LAVISからの操作環境を拡張することができます。- GDSデータ切出し機能
- Calibre DRC Error 検索機能
- XOR表示用レイヤセット生成機能
LAVISでオープンしているGDSデータの指定範囲を切出し、 別のファイルとして保存することができます。 これにより、例えばエラー箇所等の特定エリアのみを切り出して 共同作業者に渡すこともでき、ハンドリングが容易になります。
Calibreデータベースに直接アクセスすることにより Calibre DRCのエラー結果を取り込めます。 エラーを選択しその箇所をハイライト表示させたり、 エラー箇所にマーカを生成することが可能です。 インタラクティブなエラー解析が可能になることに加え、 LAVISの高速データ描画性能により解析時間の大幅な短縮が見込まれます。
EBデータや、GDSデータをレイヤ単位で重ね合わせて、 XOR表示を行うために必要なレイヤセットを自動生成します。 これにより、データの差分検出を容易に行うことができ、 データ検査効率等を向上させることができます。
多数の機能追加、改善
この他にも細かな機能追加や、機能、性能の改善が行われました。 詳細はバージョン2.5の追加機能をご参照ください。今後の展開
今回、協調分散環境やマスク生成工程のサポート強化により、 これまで以上に利用環境が広がりLAVISによる利便性を向上させることができました。 今後も他社ツールやシステムとの連携を一層深め、より良いトータルな機能、 環境を提供していく計画です。 性能についても現状に満足することなく、更なる向上に向けて飽くなき挑戦をし、 LAVISが真の次世代標準レイアウトビューアとして利用できるよう開発を進めてまいります。※ 記載の名称は各社の登録商標です。