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2001年9月 - レイアウトビューアLAVISの正式リリース開始


株式会社トウール社は自社開発のレイアウトビューアLAVIS(レイヴィス) の正式リリースを開始しました。 LAVISは大規模なLSIレイアウトデータを超高速表示する、 マルチフォーマット対応のレイアウトビューアです。 複数の設計環境、設計フェーズにおいて、 統一的なレイアウトデータの表示や計測機能を提供します。

開発の背景

LSI設計の微細化は年々急速に進み、設計データは著しく巨大化してきており、 この傾向は今後もますます進む方向にあります。 レイアウト設計やマスク開発の工程では、レイアウト図形の画面表示を頻繁に行うため、 データの巨大化に伴いデータファイルの読込みや表示に多大な時間がかかり 作業効率が大幅に低下しつつあります。

トウール社は、これまでLSI設計用EDAツールを長年に渡り開発してきた経験をもとに、 レイアウトデータの特徴や設計開発現場での表示操作の仕方を有効に活用し、 更に実装に際してプログラムのチューニングを徹底的に行うことにより、 超高速・高効率のビューア(LAVIS)を実現しました。

開発の目標

LAVISの開発にあたり
(1) 使用に耐えうる高速性を実現すること
(2) レイアウト設計以降の工程の表示を共通化し各工程の利便性を高めること
を目標としました。第一の目標に対しては微細部分を単に表示省略するだけではなく、 あらかじめパターン化したイメージを表示し、 さらに繰り返し部分もイメージをコピー表示するなど、 データの特徴を最大限利用することにより、 データ視認性を維持したまま、高速化を実現しました。
レイアウトファイルはサイズが2Gバイトを越えはじめており、 一般におこなわれている全てのデータをメモリ上に持つ方式ではメモリ資源を浪費するだけではなく、 かえって高速性を落すことになってしまいます。 そこで、データ表示時は常にディスクを参照する方式を採り、 更にディスクアクセスを最小限に抑えることで高速性と省メモリの両方を実現しました。

第二の目標に対しては表示部とデータ入力部を分離しデータI/Fをプラグイン化することで マルチフォーマット対応の実現と異なるフォーマットデータのマルチ表示や重ね合わせ表示を実現しました。

ベータサイトでのベンチマークの結果、 現在利用可能な既存の表示ソフトに比べ数倍から数十倍の高速性能が実現でき、 マルチフォーマット対応により機能的にも高い評価を得ることができました。

トウール社の展開

LAVISは単に高速・高効率のビューアであるだけでなく、 多彩なデータフォーマットに対応できるよう設計されているので、 LSIレイアウトの設計から製造の過程で関わるEDAツールから装置までの あらゆるフェーズの共通ビューアとして位置付けることができます。
従って、LAVISの事業展開としては、LSIメーカだけでなく、 マスクメーカや描画装置メーカ、検査装置メーカにも積極的に採用を促していく予定です。
既に国内だけでなく、海外の主要EDAツールベンダー各社にも評価版の配布を開始し、 各社のEDAツールのビューアとして採用検討評価を行ってもらっています。

ビューアがツールや装置のマンマシン・インターフェイスとして共通化されることは、 ユーザにとってもツールや装置の供給側にとっても非常に高いメリットとなります。
これまでコンピュータのソフトツール、特に半導体関連のソフトツールは、 完璧に米国に席巻されているので、 是非とも日本発の世界標準ソフトツールを目指していきたい、と考えています。